ポラリス学院について

ポラリス学院について

開校のことば 2005年5月15日

ポラリス学院 理事 阪口洋一

ここロサンゼルスに住む日本人のバックグランドを持つ子供たちは、アメリカと日本という両方の文化に接しながら生活しています。日本の国内に住んでいれば、つい見過ごしてしまうことやあたりまえのことなども、離れているからこそ「見て」「感じて」「考える」ことができる場合が少なくありません。こうして、両方の国の要素を取り込んだ子供たちは、日米の架け橋として「国際人」へと成長していくのです。真の「国際人」とは、自分自身の置かれている位置を知り、探究心・冒険心・想像力・思考力という人生の機動力となる力をバランスよく使うことによって自己を確立し、心理的な安定も兼ね備えた人間であるべきだと考えています。ポラリス学院において、この「国際人」を育むべく、たくさんの可能性を秘めた金の卵たちを磨いていくことを私のライフワークにしたいと思っています。

教育理念

不是秋江練白紗 (秋江白紗を練るにならず)
黄金化出菊叢花 (黄金化し出す菊叢花)
微臣把得籠中満 (微臣とり得て籠中に満つるも)
鎧若一経遺在家 (あに若かんや一経のこして家に在るに)

その昔、菅原道真(すがわらのみちざね)という学者が中国の故事を受けて、七言絶句に残した詩は、時代を超えて今尚私達子供を持つ親の心情に訴えてくるものがあります。

秋の陽射しの中で、白菊はまるで白い河に紗が流されているようである。
黄菊はこれがまた、黄金のように咲き乱れている。
これらの菊を籠にとるように、たとえ籠一杯の黄金を得ることができても、
自分の子孫には、黄金よりも一経を与え、遺してやる方がよい。

学問の神様として奉られた道真は、自分の子孫には金銀財宝よりも、経を身につけさせた方が(子供にとって)よい、とうたいました。この「経」とは、学問だけはなく、「人を敬う心」や「公平にものごとを見ることのできる理性と判断力」などを指すといわれています。

本学院では、「国語」という教科を軸に、保育から高校までの一貫教育を目指します。これからの国際社会を日米の架け橋として生きていくための「強い精神」と「生きる力」、そしてアメリカに居ながらにして「日本人の心」や「日本の美しきもの」を学び、育む環境を用意すると同時に、国籍に関係なく人間として大切にしなければならない「思いやり」や「命の大切さ」を「国語教育」というものを通じて児童、生徒に伝えていこうという方針です。

ここでいう「国語教育」とは、成長期にある児童、生徒たちの指針となるべき様々な問題を「国語」「社会」「理科「算数(数学)」などの教科を通じて投げかけていきます。それに対して自分の考えを述べる、あるいは語る、人の言っていることを聞く、という社会生活の基本から、解決方法を見つける、自覚と誇りを持つ、などの人格形成につながる学習課程をもって「国語教育」の基盤とし、それを進めていくための手段として、文部科学省の定める学習指導要領に沿った3領域1事項(話す・聞く領域、読書領域、作文領域、言語事項ー文法や漢字など)の実践や教科書だけにとらわれない幅広い生きた教材を充実させることで児童、生徒たちの「心に残る授業」を積み重ねていくことができると考えています。

ポラリス学院の教育理念とは、児童、生徒の持つ個性を尊重しながら、
「生きる力」を育む
「命の大切さ」を伝える
「誇り高い精神」を持たせる
ことによって、真の国際人を育てていきます。